蒔田 勇治(耳鼻咽喉科)
Profile

在籍医師
蒔田 勇治
耳鼻咽喉科 / 51歳
慶應義塾大学経済学部を卒業(当院の山中院長は同窓生。卒業年度も同じです)、企業勤務を経て琉球大学医学部医学科卒業。
千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教室に入局、千葉大学医学部附属病院をはじめ、千葉県内の総合病院に勤務し、主に頭頸部がん患者を中心に診療に当たりました。また、千葉大学の大学院に進み、免疫細胞医学教室にて、がんの免疫治療に関する研究にも携わり博士課程を修了しました。
その後、耳鼻科クリニック院長を経て、2020年3月、しろひげ在宅診療所に入職しました。
2025年4月、板橋区に「ななみ在宅診療所」を開院予定です。

全身を包括的に診察したいと思い在宅診療へ
これまで江戸川区内の耳鼻科クリニックで3年間、院長として診療にあたってきました。外来では、子どもから高齢者まで幅広い患者さんと向き合い、主に耳・鼻・喉の疾患を中心に診ていましたが診療を続けるうちに、医師としての次のステップとして耳鼻科の枠を超えて全身の健康を支える医療に携わりたいという思いが強くなりました。
元々、在宅医療の考えはなかったのですが、自宅の近くでたまたま開業したしろひげ在宅診療所の存在を知り、在宅診療なら全身を包括的に診察出来ることと考え、すぐに求人に応募しました。院長の多彩な経歴も興味深く、入職するきっかけとなりました。
誠実で謙虚なドクターが多く、業務する上でお互いに支えあっています
訪問診療の一番の魅力は、患者様やご家族とより密なコミュニケーションの中で、一人の患者様に対して時間を掛けて丁寧に診療出来るところです。そのため、医師としての知識はもちろんですが、それだけでなく日頃から本を読むなど、多角的な教養を身に付けておくことが、訪問診療の医師にとっては幅広い年代の患者様やご家族との関係構築にとても役立つと感じます。訪問診療は決して楽な仕事ではありません。難しさもありますがそれ以上にやりがいのある仕事だと思います。
特にしろひげ在宅診療所の魅力としては、誠実で謙虚なドクターが多く、患者様に丁寧に対応している方ばかりで、とても仕事がしやすいですね。ドクター以外でも、看護師やドライバーなどスタッフ間の関係も良好で、業務する上でお互いに支え合っています。それと、実際に5年間働いてみてオンコールの大変さはもちろんありますが、残業も少なくワークライフバランスも取りやすい環境だと思います。しろひげ在宅診療所では、医師が訪問診療に専念出来るよう、書類の処理など部署ごとに分業体制が整っているのも働きやすさの一つです。


在宅クリニックを開業し、地域の皆さまに貢献できる医療を目指していきます
しろひげ在宅診療所で初めて訪問診療の分野に携わり、これまで患者様やご家族と沢山の時間を共有させていただきました。クリニックのように目の前の病気の治療だけでなく、日々の生活や気持ちにしっかりと時間を掛けて向き合うことの出来る在宅医療は私の性格にとても合っていたと感じます。
5年間在宅医療を学ばせていただいた中で年齢の一つの節目を迎え、自分自身がこれからどう生きていくべきかを考えたときに、与えられた環境の中で働くだけでなく、自ら何かを作りそれを提供することのできる立場になりたいという想いが強くなり、次の新たなステップとして、今回新しい拠点に在宅診療所を開業する事を決意いたしました。
新たに開業する在宅診療所でも、しろひげ在宅診療所での経験を基盤として、患者さま一人ひとりの健康と生活を支える、訪問診療を提供し、地域の皆さまに貢献できる医療を目指していきたいと考えています。