南雲 太陽(整形外科)
Profile

在籍医師
南雲 太陽
整形外科 / 35歳
しろひげ在宅診療所に入職する前、最初は整形外科で働いていましたが、自分の診ている患者様がパタッと病院に来てくれなくなってしまうとその方がその後どうなったのか分からないまま、淡々と進んでいくのがさみしいと感じていたこともあり、患者様とずっと寄り添える在宅医療の道へ進みたいと思うようになりました。以前はしろひげ在宅診療所とは別の小規模な在宅診療所で2年間勤務していましたが、より診療に専念できるような環境で勉強しないといけないなと感じるようになり、転職を決めてしろひげ在宅診療所に入職しました。

まさに、小説の通りのひとだなと思ったことが入職の決め手でした
別の在宅診療所で働きたいなと思いはじめた時に、片っ端から在宅医療の本を読み漁っていたのですが、その時に山中院長が出されている在宅医療の小説(※①)を読んでしろひげ在宅診療所の存在を知りました。転職を決めた後、せっかくなら小説で知っていた山中院長とお話がしたいと思い、見学に行ったらそのまま入職することになりました。入職の決め手は、見学の時に院長とお話して本当に小説通りの方だなと感じたからですね。院長が小説通りの方なら普段の診療とか他のスタッフへの対応とかも小説の通りにされていて、きっと自分にとっての理想の医療をされているんじゃないかと感じました。
※①「小説しろひげ在宅診療所」(著者: 山中光茂、出版社: 角川春樹事務所)
しろひげ在宅診療所には全国的な模範となるような在宅診療のシステムが築かれているのではないかと思います
しろひげ在宅診療所に在籍する職員数は1つの拠点の在宅診療所としては全国トップクラスです。看護師の方、医事課の方といったそれぞれの分野のプロの方が大勢集まっているというのはシステムとしてとても盤石なもので、全国的にも模範となれるようなモデルができているのではないかと思います。
医師の方もたくさん在籍されていて、初期研修が終わってすぐ訪問診療に入られた方からベテラン医師の最後のキャリアとして訪問診療を選ばれた方まで背景も専門科も様々な医師の方がいらっしゃいます。ただ、これだけの医師が在籍していても和気あいあいとしていて、色んな専門科の医師に相談に乗ってもらいやすい環境ですね。
それと、普段からその場限りではないしっかりとした訪問診療をされている医師や看護師が多いので、夜間のオンコールに関しても患者様の数の多さに対して実際のコール回数や出動回数は少ないように感じています。


環境整備を周辺の職種の方々と連携して調整できるのは病院や外来と違ったやりがいだなと思います
これは訪問診療全般に言えることですが、各ご家庭で世間話をしながらそのご家庭のお体以外の心配事についてのお話を聞くのが、個人的には訪問診療の先生のスキルであり、訪問診療の醍醐味かなと思っています。環境整備を周辺の職種の方々と連携して調整できるのは病院や外来と違ったやりがいだなと思います。整形外科にいた時は病気で人とつながっている感じでしたが、今は人と人でつながっている気がします。
しろひげ在宅診療所ならではということでいうと、自宅で医療をしていく中でなかなか医療だけでは患者さんをサポートできないというのは前の在宅診療所にいたときから感じていたことですが、訪問看護師、介護士、ケアマネジャーさん、もともと通われていた病院の職員の方とも連携を取りながら、地域で診ていくというモデルケースをつくろうとしているのは当院の魅力であり今後も長く働きたいと思える要因ですね。